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超大径タイヤとはタミヤレギュで定められている直径35mmまでタイヤ径を大きくしたタイヤです、作り方は色々考案されてきましたが、ここではグリップバランスの良いゴムタイヤを使って製作するもっともポピュラーな作り方を紹介します。
使用するパーツはSX用カーボン大径ホイール、72mmシャフト、ローハイトタイヤ、大径ゴムタイヤ(前輪)、レストンスポンジタイヤを使用します。 |
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まずホイールの軸を1.5mmのピンバイスで慎重に穴を貫通させます。
ちなみにカーボンホイール意外だとすぐに割れてしまうのでどうせ作るなら長持ちするカーボンホイールがベターです。
穴が貫通したらノーマルシャフトをハンマーで打ち込み穴をなじませます。
本当かどうかは調べていませんがシャフトにも材質により太さが違うようです、ノーマルシャフト<強化シャフト<中空シャフト<チタンシャフト・・となるラシイです(^^;
ワークマシンのリヤに使用する72mmシャフトとホイールを左右とも取り付けてブレてないか確認します、ブレがあるならホイールの向きを色々変えて一番ブレの少ない部分を探します、また場合によってはシャフトが曲がっていたりホイール自体が歪みがありブレが直らない場合もあります、この場合はパーツ交換した方が良いですね。
場所が決まったら左右マーキングしてシャフトと共にずっと同じ位置で使用します。
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用意したゴムタイヤを良く切れるカッター等で大体真中辺りでカットします、あまり神経質にならなくてもよいと思いますので大胆に!!
切れの悪いカッターは変に力が入るので出来れば新品の刃で作業しましょう。
また小皿に水を入れておき、ゴムを切るときにカッターの刃に水をつけてやれば滑りが良くなって切れやすくなります。
取り合えず左右2輪分、切断面は結構雑です(^^;;
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まず先にローハイトタイヤを先ほどの切断面をホイールの外側にしてはめます。
断面を綺麗にするためにワークマシン(車軸は620装備)を回しながらカッターの刃を入れてやり、端から1mm以内でスライスしてやります、あまり大きく取ると中々切れません。
※ワークマシンに電源を入れてタイヤを回しながら切る作業は非常に危険です、お子さんは大人にやってもらいましょう!
※大人でもはっきり言って危ないです!(汗
スライスするとこんな感じに綺麗になります、この時予定しているタイヤ幅までカットしておきましょう。
ちなみなこの方法だとタイヤ幅4mmくらいになります、それ以上の太さが必要な場合はローハイトを半分にカットせず使用してください。
またこの時点でホイールと接着しておきます、当方は100均の速乾型瞬間接着剤を愛用しています(^^;
接着できたらよく乾かして・・でないとモーターを回すと接着剤が飛び散って目に入ったりして危険です(汗)、120番ほどの紙ヤスリで軽く整形しておきます。 |
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前後ローハイトタイヤの上に被せる大径ゴムタイヤは一度ナベで煮ます・・・(ぅぉ
こうしないとタイヤが裂けてしまういわゆる「バースト」状態になりやすいです、しかしこの黒ゴムタイヤは経年劣化でいつかはバーストしてしまいます(^^;
また長持ちさせるならシリコンの透明タイヤがバーストしにくいですね、グリツプはホコリが付かなければ黒ゴムより上です。
沸騰したあたりでタイヤを取り出してよく伸ばします、右のノーマル状態よりは一回り大きくなるくらいに仕上げます。
沸騰から取り出すとタイヤ温度も80゜Cほどになっています、ヤケドには十分注意して作業してください。
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伸ばせたらローハイトに被せて瞬着で固定します。
それから同じようにカッターでスライスしても良いのですが、幅を調整しないのであればいきなり120番ほどの紙ヤスリで荒削りしてもOKです。
この荒削りも、実際にはそれほど力を入れず、時間をかけて軽く削っていきます。
そうしないと真円の出ない精度の悪いタイヤになります。
ローハイトに大径ゴムタイヤを被せた場合、直径が約35.5mmになっていると思います、ちょっと大きいのでレギュ範囲内の35mm以下まで削っていきます。
この直径を出すときは左右のタイヤを同時に仕上げるようにして同じように均等に削っていけば精度の高いタイヤが出来ると思います。
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レギュレーションではタイヤ幅8mm以上となっていますので定番のレストンによるダミータイヤを履かせます。
今回はリヤ用レストンを半分に切った物をローハイトを整形したときと同じ要領で切ります。
レストンはゴムタイヤと違って「スパッ!」と切れるので幅を間違えないように、カッターの刃を入れたら修正ききません(^^;
またこのレストンをゴムタイヤと接着させる事でタイヤの剛性も上がります。
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↑ホイールを良く見ると位置決めように白くマーキングしているのが解るかな?
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本番レベルのシャーシ(ベアリングやクラウンギヤ等に問題の無いもの)に仮組みして4輪を本番整形します、400番ほどの耐水ペーパーを使って軽く・・場合によっては水を着けながら4輪とも0.1mm以内の誤差に収まるように仕上げます。
通常のリヤモーター型のシャーシは構造上フロントにトルクが伝わりづらいのですが、ペーパーを充てながら前後のトルク差を感じ取りながら作業するとシャーシの良し悪しも解って来るかと思います。
※実際には前後左右で全部トルク伝達が違います、手で感じ取れるようになるとスパーギヤから遠くなるにつれてトルクが細くなっているのが解ると思います。
またタイヤは走行させていると若干磨耗してきます、前後の磨耗率も違うのでたまにノギスでチェックしてやります、再度ヤスリ掛けする場合も400番くらいの紙やすりを充てて修正します。
また時間があればインナースポンジ仕様とか紹介したいですね、お疲れ様でした。
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