MTM mini4factory
 第39回ミニ四駆選手権全国大会 in 南横浜 3位表彰台マシン

- 2007.8.10 公開 -

- テクニカルデータ -
2007年7月15日に神奈川で開催された第39回全国選手権 in 南横浜大会で3位に入賞したマシンです、ベースは限定パーツの青VSシャーシを使用して重量はボディも含めて75グラム (バッテリー無し)と成っています。
決勝のベストタイム時のローラー角はこちら側の右フロント3.7度、リヤは0度のスラストです。
左フロントのスラストは1.5度、リヤは0度です。
タイヤは前後ともダブルインナースポンジ仕様を作っていたのですが、普通のインナースポンジの方がLCでの姿勢が良かったので決勝の最後のアタックはフロントのみ前回大会の物を流用しました。
フロント幅は104.7mm、右前ローラー(画面左側)はSAの下吊り仕様、取り付け位置は前回大会のマシンよりFRP1枚高くなってます。
軽量化を狙ってフロントバンパーブロックも肉抜きしてみました。
リヤは下が104.5mm、上が104.7mmになってます、本当はギリギリ105mmにしたかったのだけどちょっと失敗・・(汗、前回大会と違って上のほうが広いのはテクニカルなウェーブ部分が多いのでローラーピンがたわんでマシンが傾くのを嫌った為です。
前後全てのローラーをSA(Wアルミローラーを半分にカットした物)にセットして、ローラー回転数を減らすようにしてみました。
これによりベアリングの負担が減って摩擦抵抗を減らす狙いでしたが材質がアルミなので抵抗が減っているかどうかは微妙です・・(^^;;
基本構造はほぼ前回の赤VSと同等ですが、サイドに縦半分の幅にカットした直FRPを張って井桁化しました。
これにより、ひねり剛性は前回のサイドレス井桁マシンより20%くらいアップして軽量化しつつウェーブセクションでパワーをロスさせないようにしました。
右フロントローラーの受けFRPは1枚の軟化仕様でLCで食いつき易くなるように狙ってみました。
またフロントにこのようなブロックを設けて下吊り仕様にするのはローラー支持する部分はシャーシに対して低い方がLCでシャーシ自体が浮きづらくなるからです(おおっと!、これは企業秘密にしておくべきだったか!)
ギヤ周りは前回の赤VSとほぼ同じ構成です、違うのはクラウン背面の520ベアリングまでの支持パイプをモーター内部のナイロンパイプからWアルミベアリングに付属している硬い真鍮パイプに変更してトルク抜けを減らしています。
プロペラシャフトのフロント受けは今回ノーマルです。

カウンターギヤは520ベアリングを2個内臓させています、520ベアリングを支持しているのは950ベアリングの内輪で520ベアリングより少し幅があるので2個並べても殆ど狂いが出ません。
この仕様の方が830ベアリング内臓タイプよりガタは少なくなります。

テクニカルなコースレイアウトだったのですが最近ニカドの管理を怠っていたので今一パンチが出ず、シャーシをアルカリ電池向きに組んでいます。
特にバッテリーが入る部分は中心に△状のパーツ片を接着してアルカリ電池が前後左右に動かないようにしています、これによりウェーブ等の激しいセクションでもバッテリーの接地圧が変化しないように注意しました。
今回は台風直撃でまさに嵐を呼ぶ大会になりましたが無事参加できてしかも2大会連続入賞と収穫の大きい大会となりました。
しかし全国優勝までの道のりはまだまだ遠いなと悟った大会でもありました(^^;
上記のマシン技術は物理理論で証明されてない「たぶんそうだろう」という程度の物です、特にプロペラシャフト回りはノーマルで秒速7m(実測)以上出るように作れない内は加工の必要は無いと思います、これ以外にもセッティングの方法は多種多様・・幾らでもあると思いますので柔軟な考えでマシン製作を楽しみましょう。

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